大人になってから露呈する「甘やかされた経験」の影響は、単なるわがままにとどまらない。心理学者やカウンセラーへの取材を通じ、特に顕著に見られる5つの傾向が明らかになった。
第一に、「拒絶や否定に対する耐性の低さ」だ。幼少期に自分の意向が常に優先されてきたため、他者からの批判やアドバイスを「自己の存在否定」として受け取ってしまう傾向が強い。
第二に、「自己責任感の薄さ」が挙げられる。問題が発生した際、自身の行動を省みる前に「環境が悪い」「他人のせいだ」という思考ロジックが瞬時に働いてしまう。
第三は「忍耐力の不足と即時報酬の要求」だ。苦労や下割りを経験せずに欲しいものを手に入れてきた経験から、成果が出るまでのプロセスに耐えられず、すぐに投げ出してしまうケースが少なくない。
第四に「他者の感情に対する共感性の偏り」がある。自分の欲求には極めて敏感である一方、他人が払っている労力や配慮に気付きにくいという特質だ。
最後に「高いプライドと低い自己効力感の同居」だ。根拠のない自信を持ちながらも、いざ実際の困難に直面すると極端に弱気になり、回避行動をとる。