脱水状態にない身体へ、高濃度の電解質を連続投入するとどうなるか。結果は極めてシンプルかつ残酷だ。
まず懸念されるのが血中塩分濃度の上昇による高血圧と、それに伴う高ナトリウム血症だ。さらに命に関わるのがカリウムの過剰摂取である。血中カリウム濃度が正常値を超えて跳ね上がると、手足の痺れ、筋力低下、強い悪心といった症状が襲いかかる。最悪の場合、致死的な不整脈である心室細動を引き起こし、突然死に直結する危険すら孕む。特に高血圧の薬を服用している人や腎機能が低下傾向にある高齢者は、カリウムを尿として体外へスムーズに排泄できないため、一過性の大量飲用であっても生命の危機に晒される。