旧石棺の自壊リスクに対処するため、国際社会が結集して建設されたのが「新安全閉じ込め構造体」(NSC: New Safe Confinement)である。高さ108メートル、幅257メートルを超える巨大な移動式ドームであり、旧石棺全体をすっぽりと包み込む形で完成した。
国際原子力機関(IAEA)もこの巨大人造物を評価し、放射性物質の外部流出を今後最長100年間にわたってブロックする要塞として位置づけている。内部では遠隔操作クレーンを用いた旧石棺の解体準備が進められており、技術の粋を集めた封印空間が保たれている。