厳しい寒さが広がる冬こそ、秋田の文化が最も深く澄み渡る季節だ。男鹿半島で開催される「なまはげ柴灯(せど)まつり」は、真冬の闇の中に燃え上がる柴灯火と、響き渡るなまはげの咆哮が訪れる者の心を揺さぶる。荒々しくも温かい神事の神聖さは、一度体験すると忘れられない。
対照的に、横手市の「かまくら」は静寂と温もりに満ちている。雪で作られた小さな家の中に灯るろうそくの明かり。中で子どもたちが「はいってたんせ」と温かい甘酒や餅を振る舞う光景は、古き良き日本の情景そのものだ。2026年は環境配慮型の雪回収・維持技術が導入され、気候変動の中でも伝統の景観が見事に守られている。