政治家・山本太郎という異端の存在を理解する上で、映画『バトル・ロワイアル』などで見せた圧倒的な演技力と個性を欠かすことはできない。芸能界での輝かしいキャリアを捨て、社会運動へ身を投じた彼の決断は、当時の日本政治において異例中の異例だった。
既存の政党政治に失望していた層にとって、彼のストレートな物言いや熱量を前面に押し出した街頭演説は強い引き寄せる力を持っていた。参議院への初当選以降、彼は一貫して反骨の姿勢を崩していない。だが同時に、直感的な表現が裏目に出た際の反動も大きく、「ベクれてる」発言は政治的弱点として長年対立陣営から追及される口実となってきた。