麻生スタイルを語る上で欠かせないのが、イタリアの老舗ハットブランド「ボルサリーノ」のソフトハットとのコンビネーションだ。つばの角度をわずかに斜めに傾け、目元に影を落とす帽子のかぶり方と、首元に立体的に巻かれたマフラーとのコンビネーションは、他者の追随を許さない独創的な美学を構築している。
帽子とマフラー、そしてテーラードスーツ。これら3つの要素が調和した姿は、まさに現代の政界ファッションにおける金字塔だ。クラシックな欧州の紳士服のルールを熟知した上で、自らの個性として消化する。単なる衣装ではなく、自らのアイデンティティと意志を表明する手段として服を着こなす姿勢こそが、長年にわたり多くの人々を惹きつけて止まない理由と言える。