「美田を買わず」西郷隆盛が残した真意|現代の資産形成と子育て訓

「美田を買わず」西郷隆盛が残した真意|現代の資産形成と子育て訓

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幕末維新期の一次史料に関する新たなデジタル解析や歴史研究が進んだことで、西郷の遺産観に関する再解釈の波が広がりを見せている。従来は「西郷は極度の清貧を好み、一切の財を嫌った」と単純化されがちだったが、最新の研究では、彼が身内や困窮する士族への経済支援を極めて合理的かつ広範に行っていたことが明らかになりつつある。

歴史学者の分析によれば、西郷が拒んだのはあくまで「個人の私腹を肥やすための土地所有(美田)」であり、次世代の教育機関設立や人材育成のための投資には極めて寛大であった。つまり「美田を買わず」とは、資本の不活性化(不動産への固執)を避け、人財という動的資産へ投資せよという、きわめて現代的で戦略的なメッセージだったと捉え直されているのだ。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。