登戸駅周辺の街づくりは、一朝一夕で成し遂げられたものではない。数十年規模で進められてきた川崎市の土地区画整理事業が2020年代後半に入り、いよいよ完成形を見せ始めた。かつて入り組んでいた狭い路地や古い建物は姿を消し、ゆったりとした歩道と美しい街路樹が整備されたメインストリートが駅前から東西へと広がる。
旧来の個人商店が築いてきた温かいコミュニティの文脈を残しながらも、真新しい高層複合ビルやオープンカフェが相次いでオープン。かつての「雑多な駅前」という印象は過去のものとなり、歩くだけで胸が弾むような現代的な都市空間へとシフトを遂げた。