日本を代表する怪物的人気お笑いタレント、明石家さんまのトーク術と、西洋の伝統的なコミュニケーション論は一見対極にあるように見える。しかし、その根底にあるメカニズムを分析すると、驚くべき共通点が浮かび上がる。
さんま氏のスタイルは、一見すると圧倒的な外向性とテンションで押し切っているように見えるが、実際には「相手の些細な発言を拾い上げ、最大限に増幅して肯定する」技術に長けている。これはデール・カーネギーが提唱した「相手に心から関心を寄せる」という原則の極致だ。自己アピールではなく、徹底した「他者へのスポットライト」こそが、人を惹きつける最強のコミュニケーション論なのである。