ネット上の掲示板やSNSでは、ジョグZRのマフラーに関して誤った民間療法や思い込みが散見されます。無駄な出費やエンジントラブルを防ぐため、代表的な誤認を是正します。
「バッフルを抜けば最高速が伸びる」という幻想
消音用の脱着式エンドバッフルを取り外すと、排気音が炸裂して体感上の加速感は増したように錯覚します。しかし、実測テストを行うと最高速は伸びるどころか逆に1〜3km/h低下するケースが大半です。極端に背圧が失われることで高回転域での充填効率が下がり、パワーの頭打ちが早まるためです。さらに、近隣騒音トラブルの元凶となり、周囲への配慮を欠いた行動はバイカー全体の社会的立場を狭める結果にしかなりません。
「4ストFI車なら自動補正されるからポン付けでOK」の危険性
SA39JやSA58Jなどの4ストFIモデルは、O2センサーや吸気温センサーによる自己補正機能(学習機能)を備えています。ただし、このECU補正はあくまで「純正状態での環境変化(気温や気圧)」に対応するためのマージンに過ぎません。排気抜けを大きく変えた社外マフラーに対し、原付の簡易FIが自律的に適正空燃比を再構築できるわけではありません。プラグの白化や発熱量の増大を防ぐためにも、吸気系とのバランスや駆動系の見直しは不可欠です。