宝石の表面に一条の光の帯が走り、まるで暗闇で光る猫の目のように見える現象をシャトヤンシー効果(変彩効果・猫目効果)と呼びます。この神秘的な光学現象こそが、古今東西の人々を虜にしてきた最大の理由です。カボションカット(半球状に磨かれたカット)の内部に含まれる微細な針状インクルージョン(管状包有物)に光が反射することで、この鮮やかな光の筋が生まれます。
日本国内では古くから猫目石指輪の名称で親しまれ、昭和の時代から上質なフォーマルジュエリーや家宝として大切に受け継がれてきました。光を当てた際に石の半分が明るく、もう半分が暗く見える「ミルク&ハニー効果」を示す個体は特に希少で、眺める角度によって刻一刻と表情を変える生命力あふれる輝きが、他の宝石にはない深い愛着を生み出しています。