ジェームズ・ディーンの死因は即死?24歳で散った事故の真相と愛車の呪い

ジェームズ・ディーンの死因は即死?24歳で散った事故の真相と愛車の呪い

ジェームズ・ディーンの死因は即死?24歳で散った事故の真相と愛車の呪いについて知っておくべき ポイントを厳選して解説いたします。

ジェームズ・ディーンの悲劇を語る上で欠かせないのが、愛車「リトル・バスタード(Little Bastard)」にまつわるポルシェの呪いと呼ばれる奇怪なエピソード群です。ネットやオカルト誌では、大破した事故車のパーツを譲り受けた者たちが次々と事故に遭ったと語り継がれてきました。

代表的な逸話として以下の内容が挙げられます。

  • 大破した車体を買い取ったハリウッドのカスタムカー職人ジョージ・バリスのガレージで、車体が落下し整備士が重傷を負った。
  • エンジンを譲り受けた医師トロイ・マクヘンリーがレース中に木に激突して死亡し、トランスミッションを積んだ別の医師も事故で大怪我を負った。
  • 展示ツアーのために移送中、輸送トラックがスリップ事故を起こし運転手が死亡した。
  • 1960年、展示会場からマイアミへ鉄道輸送される途中で、車両そのものが密室の貨車から跡形もなく消失した。

これらの話はどこまでが事実なのでしょうか。映画史家やジャーナリストによる検証の結果、その多くはジョージ・バリスによる巧みなプロモーションと尾ひれであることが判明しています。

バリスは映画『バットマン』のバットモービル制作などで知られる天才的なプロモーターでした。彼はディーンの事故車を買い取った後、交通安全キャンペーンの展示物として全米を巡回させ、入場料を徴収するビジネスを展開しました。その話題作りとして、身の回りで起きた偶然のアクシデントを「死の呪い」として結びつけ、メディアにセンセーショナルにリークしたのです。

もちろん、マクヘンリー医師がレース中に死亡した事故のように、客観的事実として確認できる事象も含まれています。しかしそれは、極めて操縦が難しく危険性の高かった当時のヴィンテージ・レーシングカーのパーツを用いたレース現場において、確率論的に発生した事故と捉えるのが合理的です。「呪い」という物語は、若きスーパースターの早すぎる死を受け入れ難い大衆心理と、商業的なエンタメ狂騒が作り上げた近代のフォークロア(都市伝説)に他なりません。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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