暗闇の中にあった獅童さんの私生活を根底から好転させたのは、2015年1月に再婚を発表した小川沙織さんの存在でした。元アパレル関連に勤務していた沙織さんは、派手な世界とは一線を画した聡明さと献身的な気配りを備え、獅童さんの生活態度を一変させました。
その絆の深さが試されたのが、2017年5月の初期肺腺がん公表でした。人間ドックで早期発見されたものの、一時は役者生命のみならず命の危機にも直面。この過酷な局面において、沙織夫人は夫の食事療法から精神的ケアまで全精力を傾けてサポートしました。獅童さんは術後の復帰会見で「妻がいなければ今の自分はない」と公の場で涙を浮かべて感謝を口にしています。
その後、夫婦の間には2人の男児(陽喜くん、夏幹くん)が誕生。愛くるしい表情と確かな表現力を備えた息子たちは、歌舞伎座での初お目見得や親子共演を通じて観客の心を掴み、テレビの密着ドキュメンタリー番組でも話題を席巻しました。家族と真正面から向き合い、父親としての責任を全身で全うする獅童さんの姿は、かつての放蕩無頼なイメージを完全に払拭し、新たなファン層を開拓する原動力となっています。