『世田谷ラブストーリー』の象徴とも言えるのが、楽曲冒頭から聴く者の心を掴む切ないイントロフレーズです。このイントロは単なる伴奏ではなく、主人公の躊躇や焦燥感といった心理状態を音で描写する重要な役割を担っています。
TAB譜面を追う際に意識すべきポイントは、「ベース音のキープ」と「1〜2弦の装飾音(テンションノート)」の分離です。例えばカポ6(Play: C)で演奏する場合、Cコードのルート音である5弦3フレットを親指でしっかり鳴らしつつ、人差し指と中指で1弦・2弦のフレーズを粒立ちよくピッキングします。コードチェンジの直前で音が途切れてしまわないよう、指を離すタイミングをぎりぎりまで遅らせる「レガート奏法」を意識すると、原曲が持つ哀愁漂う空気感が一気に立ち現れます。
曲全体のリズム構成はテンポBPM74前後のゆったりとしたミディアムバラードです。AメロやBメロでは親指・人差し指・中指・薬指を用いた3フィンガーもしくは4フィンガーのアルペジオで静かに語りかけるように演奏し、サビに向かって徐々に音量をビルドアップさせていきます。サビでは16ビートのシンコペーションを取り入れたストロークパターンへと切り替え、アクセント(強拍)を2拍目・4拍目の裏に軽く置くことで、主人公の高鳴る鼓動と疾走感をギター1本で見事に表現できます。