日常の補充作業において、知識不足によるトラブル事故も散見される。特に致命的なのが「燃料給油口とアドブルー補充口の誤注入」だ。軽油タンクにアドブルーを流し込んだり、逆にアドブルー注入口に軽油を混入させると、エンジン燃料系や触媒装置が全滅し、車両の全損に近い被害をもたらす。
また、アドブルー溶液そのものの保管条件にも注意を払う必要がある。主成分である尿素水は直射日光や高熱に弱く、40度を超える環境下に放置されるとアンモニアの分解が進み、規定の濃度を維持できなくなる。マイナス11度以下で凍結する性質もあるが、車両側には自動ヒーター機能が備わっているため極寒地でも心配はない。ただし、自宅や事業所で予備パックを保管する場合は、風通しの良い冷暗所に置くことが鉄則となる。