人気が高まる一方で、入学後のミスマッチをどう防ぐかが受験生にとっての重要な課題だ。現在の商業系高校は、情報処理科、国際ビジネス科、総合ビジネス科など、学科ごとに教育課程が高度に細分化されている。自分が将来、財務会計のスペシャリストを目指すのか、デジタルマーケティングを学びたいのか、あるいは英語を活用したグローバルビジネスに関心があるのかを明確にしないまま進学すると、日々の検定対策に追われてモチベーションを失いかねない。
愛知県教育委員会や名古屋市教育委員会も、こうしたミスマッチの解消に向けてキャリア教育・職業教育の早期化を推進している。中学生向けの一日体験入学や公開講座の内容を刷新し、単なる学校紹介ではなく、入学後に取得できる資格と卒業後のキャリアパスを具体的に提示する取り組みが広がってきた。学科選びの成否が、その後の高校生活の充実度を決定づけると言っても過言ではない。