梅田のグランフロント周辺では、事前予約なしでそのまま合流できるストリート規模のフードフェスティバルが立ち上がり、クラフトビールや関西近郊の厳選食材を片手に談笑する人だかりができている。整理券の列に並ぶ必要すらない。ふらりと足を止め、カウンター越しに焼きたての串を注文するだけで、旅先のような非日常に溶け込める。
一方、難波の裏通りでは全く異なる磁場が生まれている。SNS上では場所が伏せられ、ストリートの口コミだけで情報が拡散されたシークレットなポップアップストアが、ひっそりとシャッターを開けた。デザイナーやインディペンデントなクリエイターがゲリラ的に開くこの限定空間は、本日夕方までの数時間しか存在しない。看板すら出ていない雑居ビルの階段を上がり、重い鉄扉を開けた者だけが、一点ものの限定アパレルや手刷りのZINEを手に入れることができる。