「Macの文字起こしは標準機能だけで完結するのか?」という問いに対する答えは、「リアルタイム入力なら十分だが、録音ファイルのテキスト化には工夫または専用AIツールの併用がベスト」です。
macOSには極めて高精度な音声入力システムが標準搭載されており、マイクに向かって話した言葉をリアルタイムでテキスト化する能力は申し分ありません。句読点の自動挿入やオフラインでの認識にも対応しており、日々のメモやメールの口述筆記であれば標準機能だけで作業が完結します。
一方で、ICレコーダーやボイスメモで録音した「既存の音声ファイル」を標準機能で直接読み込んでテキスト化する機能は、macOS標準では直接提供されていません。そこで現場で使われている裏技が、仮想オーディオドライバ(BlackHoleやBackground Musicなど)を活用する方法です。Mac内部の音声出力をそのままマイク入力としてループバックさせ、音声ファイルを再生しながら標準の音声入力を走らせることで、無理やりテキスト化させることが可能です。
ただし、この裏技は再生速度と同じ時間がかかるうえ、途中で認識が途切れるトラブルも少なくありません。現在では後述するWhisper系ローカルAIアプリを使うほうが、ファイルをドラッグ&ドロップするだけで数分で完了するため、ファイル文字起こしに関しては専用ツールの導入が圧倒的におすすめです。