セレモニー用として100均のパールネックレスを検討する際、最も注意すべきは「慶事(お祝い事)」と「弔事(お悔やみ事)」での着用基準の違いです。
入学式や卒業式、結婚式の披露宴・二次会といった慶事においては、イミテーションパール(フェイクパール)を身につけること自体はマナー違反ではありません。遠目からの写真撮影や短時間の式典であれば、大粒すぎず傷のないシンプルなホワイトパールを選ぶことで、十分に上品な装いを演出できます。ジャケットのインナーに忍ばせたり、コサージュやブローチと組み合わせることで、プチプラであることを感じさせないコーディネートが完成します。
一方で、お葬式や告別式、法事などの弔事では全く話が変わります。弔事の場は参列者の視線が手元や首元に集まりやすく、照明が落ち着いている分、プラスチックパール特有の強いギラつきや光の反射(テカリ)が悪目立ちしてしまいます。さらに、100均製品はプラスチックの継ぎ目(バリ)や留め具のチープさ、軽すぎる質感が露呈しやすく、遺族や参列者に軽薄な印象を与えかねません。お通夜やお葬式には、本真珠(アコヤ真珠・黒蝶真珠)または上質な貝パールを用意するのが大人の最低限のマナーです。