チェキッ娘時代、熊切あさ美さんはフロントメンバーとして目覚ましい活躍を見せました。特に五十嵐恵理さん、森知子さんと結成した3人組派生ユニット「METAMO(メタモ)」ではメインボーカルやセンターポジションを務め、シングル『Bye Bye My Love』などをリリース。チェキッ娘全体のシングル『はじまり』や『抱きしめて』などのステージでも、確かな存在感を放っていました。
しかし、華やかなスポットライトの裏側は過酷そのものでした。毎日の生放送に加え、過密なレッスン、週末ごとの握手会やイベント出演など、睡眠時間は極めて削られていたといいます。学校と芸能活動の両立に追われ、精神的にも肉体的にも限界ギリギリの毎日を過ごしていました。
さらに熊切さんを待っていたのは、グループ終了後の厳しい現実でした。アイドルとしての活動が終了すると仕事は激減。「元チェキッ娘」の看板だけでは通用しない芸能界で、彼女は「崖っぷちアイドル」として再出発を余儀なくされます。銭湯の清掃アルバイトで生計を立てたり、バラエティ番組で泥水に飛び込むような体を張った過酷なロケをこなしたりと、華やかなデビュー期とは対照的な泥臭い下積みを何年も経験しました。この時期に培われたハングリー精神と度胸こそが、現在の息の長いタレント活動の土台となっています。