文部科学省が定める現行の学習指導要領では、単に計算結果を導き出す能力だけでなく、空間における図形の性質を論理的に考察し表現する力が強く求められている。立体図形の観察や切断面のイメージ構築は、思考力を養う根幹をなす。
公益財団法人日本数学検定協会が公表している受検者の解答データによると、平面図形に比べて立体図形に関する問題は正答率が下がる傾向が顕著だ。特に、側面積と体積の計算が混同されたり、円周率の扱いによる途中式の誤りが目立つという。
学校教育の現場でも、単なる暗記教育からの脱却が叫ばれて久しい。図形の「見取り図」や「展開図」を自在に頭の中で組み立てられるかどうかが、数学的センスの分かれ目となっている。