この地に足を踏み入れた者が例外なく息をのむのが、名物の混浴露天風呂である。川底に敷き詰められた玉石の隙間から、青みがかった白濁湯がこんこんと湧き出している。いわゆる足元湧出と呼ばれるこの極めて贅沢な湧出様式こそ、全国の温泉愛好家を惹きつけてやまない最大の理由だ。
お湯は空気に触れることで柔らかな乳白色へと表情を変える。お湯につかれば首までしっかり隠れるため、混浴に抵抗がある女性でも思いのほか入りやすい。見上げれば、四季折々に姿を変えるブナの巨木たち。冬にはしんしんと降り積もる銀世界が広がり、まさに絵画のような絶景の中で湯あみを満喫できる。