国内の小売業が「コスト高と人手不足」の二重苦に喘ぐ中、なぜこれほどの高給を出せるのか。その答えは、会員制倉庫型卸売業というビジネスモデルの完成度にある。一般的なスーパーが数万点の品揃えを誇るのに対し、同社は売れ筋の約4,000点に商品を厳選。パレットのまま商品を陳列する「ノーフリル(過剰サービスなし)」の店舗運営によって、品出しや接客にかかる労力を最小限に抑えている。
圧倒的な労働生産性の高さが、外資系小売業界の中でもトップクラスの還元力を可能にしているのだ。さらに、年会費収入という安定したキャッシュフローが経営の基盤を固めているため、商品の利益率を低く抑えつつ、従業員への人件費還元に資金を回す好循環が成立している。人を減らして人件費を削るのではなく、1人あたりの生産性を極限まで高めて給与で報いる姿勢が貫かれている。