日本の喫茶店・カフェ業界において、デカ盛りグルメの象徴としてパフェが君臨してきた歴史は思いのほか深い。昭和の高度経済成長期からバブル期にかけて、学生街や繁華街の純喫茶が競い合うように生み出した巨大メニューがその原点だ。例えば、新宿の老舗として名高い「珈琲西武」のジャンボパフェは、自家製プリンや色とりどりのフルーツがこれでもかと盛り付けられ、今なお多くのレトロファンを熱狂させている。
時代が移り変わるにつれ、パフェは単なるデザートから「空間の主役」へと昇華した。90年代のファミリーレストランによるパフェブームを経て、写真共有アプリの台頭によりビジュアルの過激化が一気に加速。そして現在、外食産業の成熟とともに、ただ大きいだけではなく、味のグラデーションや素材の質にも妥協しない次世代の巨大パフェが各地に登場している。