日本の夏は年々厳しさを増している。最高気温が40度に迫る日も珍しくない中、お弁当の傷み対策は死活問題だ。そこで脚光を浴びたのが、凍らせたパウチ型のゼリーである。
朝、冷凍庫から取り出して弁当箱の隙間に滑り込ませる。これだけで、昼食時まで弁当全体の温度を低く保つ保冷剤として機能する。そして昼時には、ちょうどよく溶けた冷たいデザートに早変わりするのだ。この無駄のない「二刀流」の合理性が、忙しい朝に追われる現役世代の心を掴んだ。
「保冷剤は持って帰るのが重いし、洗うのも面倒。でもゼリーなら食べてゴミを捨てるだけ」。都内のIT企業に勤める30代の会社員は、その手軽さを絶賛する。実用性と利便性が融合した結果、保冷バッグの中身は劇的に変化している。