2026年最新の動画配信市場において、覇権を握る各陣営の戦術はより先鋭化している。世界王者として君臨するNetflixの共同CEOテッド・サランドスは、ローカルコンテンツへの投資を一段と加速させる方針を崩さない。単にハリウッド映画を世界に配給する時代は終わった。日本発の物語を、世界水準のクオリティで制作し、世界190カ国以上へ瞬時に届ける。このグローバルサプライチェーンの完成度の高さこそが同社の絶対的な強みだ。
これに対し、強固な国内基盤を武器に猛追するのがU-NEXTだ。Paraviとの経営統合を経てドラマ・バラエティのアーカイブを大幅に拡充した同社は、映像のみならず電子書籍や雑誌、音楽ライブ配信までも単一アプリ内にシームレスに統合。さらに欧州サッカーや格闘技をはじめとするプレミアムスポーツの独占生中継を次々と獲得し、「日本人が好むエンタメの総合デパート」としての地位を確立した。世界標準のNetflixか、国内最適化を極めたU-NEXTか。二大巨頭の正面衝突が、市場の再編をかつてないスピードで加速させている。