個人の防衛だけでは立ち行かないレベルに達した異常気象に対し、国や自治体、産業界も抜本的な対策に舵を切っている。法改正を経て強化された地球温暖化対策推進法のもと、自治体には地域脱炭素と同時に、地域の実情に応じた熱中症対策や都市の暑熱緩和が義務付けられた。
その最前線で急速に台頭しているのが、最先端テクノロジーで気候変動に立ち向かう気候テック(Climate Tech)の存在だ。太陽光を極限まで反射・放射する特殊遮熱塗料のビル壁面への塗布、都市の風の通り道を最適化するAI流体シミュレーション、さらにはペルチェ素子を内蔵したスマート冷却ウェアなど、ハード・ソフト両面からのイノベーションが実用化フェーズに入った。灼熱化する都市空間をいかに居住可能な状態に保つか。テクノロジーを実装した都市インフラの刷新が急務となっている。