大手メーカーや流通チェーンの動向を追うと、高カロリー化と高満足感の追求はせめぎ合いの歴史でもある。敷島製パン株式会社(Pasco)や山崎製パンといった製パン業界の巨頭たちは、消費者の食欲を満たす魅力的な商品を開発し続けてきた。春先恒例の「ヤマザキ春のパンまつり」の時期には、シール集めとともに日常的にこれらのパンを買い求めるファンが全国に広がる。
一方で、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートといった主要コンビニ3社の独自開発商品(プライベートブランド)も進化が著しい。セブン-イレブンの大容量クリームパン、ローソンの濃厚なチョコ系デニッシュ、ファミリーマートのずっしりとしたドーナツ類など、各社が工夫を凝らす中でカロリーは上昇傾向にある。最新の栄養分析データによれば、コンビニ菓子パンの人気上位ラインナップの多くが400〜600キロカロリーのゾーンに集中している。