当時、フジテレビの木曜劇場枠は若者の流行や華やかな恋愛を軽やかに描くトレンディドラマの全盛期であった。しかし、野島伸司はこの作品で視聴者に甘い夢を見せるのではなく、現実の残酷さを突きつける不条理な手法をとった。
友情の美しさだけではなく、社会に出ることで生じる格差、理想と現実のギャップ、そして孤独。それらをえぐり出す脚本の鋭利さは視聴者の心を鷲掴みにし、最高視聴率32.6%という怪物級の数字を叩き出す。テレビの歴史において、青春のダークサイドをこれほどまでに切実に描き切った例は過去に存在しなかった。