阿部慎之助監督のキャリアを語る上で欠かせない存在が、長年チームを率いた原辰徳前監督である。恩師であり、偉大な前任者でもある原氏から引き継いだのは、勝利への飽くなき執念と「巨人軍の伝統」という重厚なバトンだ。かつて原前監督が自らの自宅やプライベート空間を自己鍛錬とリフレッシュの拠点としていたように、阿部監督もまた自宅を最高の充電基地として機能させている。
試合中の鋭い采配や選手への厳しい言葉の裏には、自宅で夜遅くまで試合映像を見返し、データと対話する地道な作業が存在する。恩師から学んだ勝負の鉄則を胸に刻みながら、個人の時間すらも勝利への糧に変える姿勢は、常勝軍団の遺伝子そのものと言えるだろう。