「たかが耳垢や異音くらいで耳鼻科に行っていいのか」と躊躇する方が多く見られますが、「耳掃除のためだけに耳鼻咽喉科を受診する」ことは、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会でも推奨されている正当な保険診療行為です。
受診すべき基準(受診目安)は極めてシンプルです。
- カサカサ音が3日以上継続して解消しない
- 音が鳴るだけでなく、耳の閉塞感(詰まった感じ)や難聴を自覚する
- 耳の奥にズキズキとした痛みや痒み、嫌な臭いのする液体(耳だれ)が出ている
- 耳掃除を試みた直後から音が悪化した、または自分の声が異様に響く
耳鼻咽喉科で行われる専門治療は、患者にとって極めて安全かつ低侵濁です。医師は高倍率の顕微鏡や内視鏡で耳の内部を拡大モニターに映し出し、微小な金属製吸引管(サクション)や専用の異物鉗子、耳垢水による軟化洗浄を用いて、鼓膜を傷つけることなく数十秒〜数分で原因物質を除去します。費用も3割負担の保険適用であれば、初再診料と処置料を合わせて1,000円〜2,500円程度で完了することがほとんどです。