常勝青学の象徴としてチームを牽引するのが、黒田朝日と太田蒼生という二大エースだ。高い走力と並外れた勝負勘を併せ持つ黒田朝日は、過酷な区間でも冷静にペースを刻み、相手の背中を確実に捕らえる。「レース中に迷いが生じた瞬間、走りの推進力は落ちる。自分がどこで踏み出すべきか、常に研ぎ澄まされた感覚を大切にしている」と黒田は明かす。
一方、大舞台になればなるほど圧倒的な勝負強さを発揮する太田蒼生もまた、独占取材に対して胸の内を語った。「駅伝はタスキを渡す数十秒のドラマではなく、準備の段階で勝負が決まっている。原晋監督から学んだのは、プレッシャーを楽しむマインドです」。合宿先での夜、二人が語り合ったという今後の長距離走界に対する熱い想いや、お互いの存在を刺激とし合うライバル関係の舞台裏は、まさにチームの層の厚さを象徴している。