この場所は、ただ美しい木々を集めただけの公園ではない。敷地全体が中部地方の壮大な地理的景観を模して作られた、最高峰の池泉回遊式庭園なのだ。御嶽山に見立てた築山から湧き出た清流が、木曽川の急流を下り、やがて広大な伊勢湾へと注ぎ込むストーリーが、園内の水流によって表現されている。
日本の造園業が培ってきた高度な技術と美意識が、ここには惜しみなく注入されている。石組の配置一つにとっても、自然の荒々しさと静寂のバランスを徹底的に計算。散策路を進むごとに景観がめまぐるしく変化する「一歩一景」の工夫が施されており、歩く者の目を楽しませて止まない。
水辺に生息する野鳥やスイレンの花々、季節ごとに植え替えられる植物の彩りは、本格派の日本庭園だからこそ実現できた立体的な芸術と言えるだろう。