アナゴさんを語るうえで外せないのが、家庭における夫婦関係です。職場では世渡り上手でマスオを引っ張る頼もしい同僚ですが、自宅に帰ると立場は一変し、完全な恐妻家となります。
作中で登場するアナゴさんの奥さん(クレジットや関連書籍等で「タカコ」と表記される場面もあります)は、非常に気が強く、夫の小遣い遣いや夜遊びに対して極めて厳しい監視の目を光らせています。へそくりが見つかって没収されたり、マスオを巻き込んだウソのアリバイ工作があっさり露見して叱責されたりする展開は、お茶の間の定番コントとして親しまれています。
家庭での頭が上がらないポジションや、小遣い制に悩む哀愁に満ちた姿もまた、視聴者に「酸いも甘いも噛み分けた中年男性」という錯覚を抱かせる一因です。