額面上の高給や華やかなパーティー外交の陰で、SNSや職員の告白手記、口コミ掲示板で頻繁に語られるのが「外交官の激務評判」とその過酷な労働環境です。
外務省本省勤務における残業時間は霞が関の中でもトップクラスと言われており、深夜に及ぶ国会待機や答弁作成、時差のある海外公館からの緊急電報処理、突発的な国際情勢の緊迫化対応など、24時間365日の緊張を強いられます。元外交官の回顧録や手記でも、「本省勤務時は連日タクシー帰りか省内仮眠室泊まりで、家族との時間は皆無だった」という生々しい証言が数多く残されています。
また、海外赴任が決して安全で快適な生活を意味するわけではありません。衛生環境の劣悪な地域での感染症リスク、政情不安やテロの脅威に晒される危険地勤務、医療水準が不十分な国でのメンタルヘルス維持など、ハードシップ手当が上乗せされる国ほど命がけの勤務環境となります。数年ごとの転勤に伴う配偶者のキャリア断念(いわゆる駐妻・駐夫問題)や子どもの教育環境の激変など、家庭生活の維持に払う犠牲も決して小さくありません。