本作の評価を決定づけた最大の功績は、若手実力派俳優たちによる魂の演技合戦にあります。とりわけ主演を務めたパク・ジフンの変貌ぶりは、韓国のテレビ・映画関係者を騒然とさせました。
制作発表会や過去の特番インタビューにおいて、パク・ジフンは「アイドル出身という先入観を完全に打ち砕きたかった。シウンの空虚な瞳と孤独を表現するため、撮影期間中は私生活でも人と距離を置き、体重を絞って挑んだ」と語っています。その言葉通り、感情を押し殺した無機質な表情から、親友を傷つけられた瞬間に瞳の奥で青い炎が爆発するような激情のグラデーションは、青龍シリーズアワード新人男優賞をはじめとする各賞を総なめにしました。
また、自由奔放でありながら誰よりも義理堅いアン・スホを演じたチェ・ヒョヌクは、数ヶ月にわたるアクションスクールでの猛特訓を経て、淀みのない打撃アクションを披露。さらに、劣等感と自己嫌悪の泥沼に足を取られ、怪物へと変貌していくオ・ボムソクを演じたホン・ギョンの震える指先や歪んだ視線は、観客に強い恐怖と悲哀を同時に植え付けました。