「力士料理 琴ヶ梅」が激戦区の東京で長期にわたり愛され続ける最大の理由は、圧倒的なこだわりが込められた二大看板メニューにあります。
第一の看板である「ちゃんこ鍋」は、鶏ガラをベースに香味野菜とともに何時間もかけてじっくり煮出した澄んだスープが特徴です。具材には厳選された鶏肉、豚肉、自家製つみれ、そしてたっぷりの新鮮野菜が盛り込まれ、煮込むほどに素材の旨味がスープに溶け出していきます。味付けは王道のソップ炊き(醤油味)をはじめ、味噌、塩など複数から選べますが、どれも出汁の輪郭が際立っており、最後の一滴まで飲み干したくなる深いコクを湛えています。
そして、もうひとつの名物がメディアでも頻繁に取り上げられる「水晶板焼き」です。無色透明な天然水晶のプレートを熱し、厳選された豚肉や野菜を焼き上げる独自スタイルは、視覚的な美しさと調理科学的な利点を兼ね備えています。水晶板は遠赤外線効果が非常に高く、肉の表面を焦がさずに内部まで素早く熱を通すため、余分な脂を落としながら肉汁を閉じ込めることが可能です。煙が立ちにくく、衣服に匂いがつきにくい点も、会食や女性客から絶大な支持を集める要因となっています。