球団側のマスコット史に目を向けると、現在の「つば九郎」「つばみ」体制に至るまでに、数々のユニークなキャラクターたちが神宮球場を駆け抜けていきました。
1970年代から1980年代後半にかけて活躍したのが、ツバメの男の子と女の子を模した「ヤー坊・スーちゃん」です。日本のアニメーション草創期を思わせるクラシカルなデザインで、球団創設初期のファンに深く愛されました。
1994年には「つば九郎」が鮮烈なデビューを飾ります。1999年には妹分として「つばみ」が登場し、愛らしいルックスと華麗なダンス、そして時折見せるブラックな一面で独自の女性ファン層を開拓しました。
その後、2005年にはつば九郎の動きをサポートするアクロバティックな身体能力系マスコットとして「燕太郎(えんたろう)」が加入。見事なバク転やブレイクダンスで球場を沸かせましたが、2014年5月に引退を発表しました。
燕太郎の後を継ぐ形で突如登場したのが、メキシコ出身のプロレスラー風マスコット「トルクーヤ」です。背中に巨大なヤクルト容器を背負い、陽気なルチャリブレの動きで異彩を放ちましたが、2023年シーズンをもって惜しまれつつ契約終了となりました。こうした幾多の入れ替わりを経て、現在の神宮球場はつば九郎とつばみの兄妹コンビが不動の地位を築いています。