大文字「D」の謎と並んで多くの人が疑問に思うのが、末尾に付いている「's」の存在です。英語の文法においてアポストロフィ+sは「〜のもの(所有格)」を表しますが、McDonaldsアポストロフィ意味もまさにその文法規則に直結しています。
世界最大のファストフードチェーンへと発展したマクドナルドですが、その発祥は1940年にアメリカ・カリフォルニア州サンバーナーディーノでリチャード(ディック)・マクドナルドとモーリス(マック)・マクドナルドという実の兄弟がオープンさせた小さなドライブインレストランでした。彼らが掲げた店舗名は「McDonald's Bar-B-Q」、すなわち「マクドナルド兄弟の店」という意味でした。
後にフランチャイズ化を主導し、同社を世界的企業へと育て上げたレイ・クロック(Ray Kroc)が兄弟から経営権を買収した際も、この歴史ある看板と信頼のブランド名をそのまま引き継ぎました。英語圏では老舗の飲食店やパブ、ベーカリーに「Wendy's」「Domino's」「Trader Joe's」のように創始者の名前にアポストロフィを冠する伝統があり、「McDonald's」もまさに「創業者の店」という歴史的アイデンティティを今日に伝えているのです。