「テレビ画面に一瞬だけ映り込んだ」とされる女性タレントのポロリ疑惑。これらが最も過熱したのは、1980年代から2000年代初頭にかけて放送された夏場のアイドル水着水泳大会や、深夜帯のバラエティ番組でした。当時を知るベテラン番組プロデューサーやスタイリストの証言を突き合わせると、そこには視聴率獲得に狂奔した当時のテレビ業界独特のメカニズムが浮かび上がります。
当時、競泳水着やビキニでの騎馬戦、滑り台での激しい競技など、激しいアクションを伴う企画において「水着ポロリ疑惑」は頻繁に囁かれました。しかし、現場では厳重な安全対策が施されていたのが実情です。大手芸能事務所関係者は次のように明かします。
「事務所にとって所属タレントに不測の露出事故が起きることは、スポンサー撤退や契約解除に直結する最大の致命傷です。そのため、水着の下には強力な医療用両面テープによる固定や、肌色のアンダーギア、精巧なシリコン製ニップレスの装着が徹底されていました。画面上で『ハミ出た』ように見えた映像のほぼすべては、アンダーウェアの影や生地のヨレ、あるいはニップレスの端部が露出したに過ぎません」
一方で、視聴者の関心を引きつけるため、制作側が「ハプニングが起きそうなギリギリの緊迫感」を意図的に演出していた側面は否定できません。生放送を装った収録番組において、あらかじめ「ポロリ寸前」のリアクションを台本に組み込み、編集段階で思わせぶりな効果音やテロップを重ねることで、意図的に「放送事故ハプニング」の噂を生み出すマーケティング手法が横行していたのです。