バンコクのスクンビット通りやカオサン通りを歩くと、かつて乱立していたネオン看板の大麻ショップへの規制が目に見えて強化されている光景に直面します。タイ公衆衛生省および治安当局による抜き打ち検査が日常化し、商業登記や販売ライセンスを持たない店舗の摘発が相次いでいます。バンコクの大麻の現在は、2022年の解禁直後に見られた野放し状態から一転し、極めて厳格な管理下に置かれています。
タイ政府は、大麻草を「医療・健康増進・研究目的」のみに限定し、嗜好品としての娯楽目的利用(レクリエーショナル使用)を禁止する法改正を断行しました。タイの大麻を2026年最新の法律に照らし合わせると、未成年者(20歳未満)への販売禁止、妊婦・授乳婦への禁止、公共スペースでの喫煙禁止(違反時は2万5000バーツ以下の罰金または3ヶ月以下の禁錮)はもちろんのこと、医師の処方箋や正式な認可を伴わない販売・使用に対する罰則が厳格に運用されています。
街頭のバンコクの大麻ショップの規制状況を定点観測すると、最盛期に数千軒あったとされる店舗のうち、基準を満たせない中小店舗は淘汰され、正規の医療ライセンスを掲げる一部の大型薬局型店舗へと集約が進んでいます。店頭での大麻の匂いを外部に漏らす行為や、その場での喫煙スペース提供に対する行政指導も徹底されており、かつてのような野外パーティー感覚での乱用は完全に過去のものとなりつつあります。