安倍晋三氏の血脈を俯瞰する際、最も注目すべきは「一族に3人の内閣総理大臣が存在する」という歴史的な事実です。政治評論家やメディア各社が作成する家系図・相関図において、中心となる血縁関係は以下のように整理されます。
まず、母方(岸家・佐藤家)の系譜です。母・洋子(ようこ)氏の父が第56・57代首相の岸信介氏であり、信介氏の実弟がノーベル平和賞を受賞した第61〜63代首相の佐藤栄作氏にあたります。つまり、安倍晋三氏にとって岸信介氏は「母方の祖父」、佐藤栄作氏は「大叔父(祖父の弟)」という極めて近い血縁関係にあります。
次に、父方(安倍家)の系譜です。父は中曽根内閣で外務大臣を務め、自民党幹事長などの要職を歴任して「政界のプリンス」と呼ばれた安倍晋太郎氏。晋太郎氏の父(晋三氏の父方の祖父)は、戦前の衆議院議員として東條英機内閣の軍国主義政策を鋭く批判した安倍寛(かん)氏です。
また、安倍晋三氏には2人の兄弟がいます。長男は一般企業(三菱商事など)を経て実業界で活躍した安倍寛信(ひろのぶ)氏、そして三男が前防衛大臣を務めた岸信夫氏です。信夫氏は生後間もなく母方の実家である岸家(岸信介の長男・信和氏の元)へ養子に入ったため苗字が「岸」となっていますが、晋三氏とは紛れもない実の兄弟です。