まずは日本語としての基礎を正確に押さえておく必要があります。漢字辞典や国語辞書における「凶夢」の正しい読み方は「きょうむ」です。一部で「きょうゆめ」と読まれるケースも見受けられますが、これは慣習的な重箱読みであり、漢語としての正式な発音は「きょうむ」となります。
語義としては、「不吉なことや災難が起きる前兆とされる縁起の悪い夢」を指します。古代中国から連綿と続く陰陽道や宿曜道、日本の平安貴族が重んじた「夢解き(ゆめとき)」の文化において、睡眠中のヴィジョンは単なる生理現象ではなく、神仏や天地からの吉凶を知らせるメッセージと解釈されてきました。
Weblio類語辞典や対義語辞典などの公式データにおいても、「凶夢」の明確な対義語は「吉夢」と定義づけられています。凶(禍・災い)の対極にあるのは吉(幸い・めでたいこと)であるため、漢字の造語原理から見ても「凶夢⇔吉夢」のペアが最も整合性の高い標準対義語です。