大口の現金取引や札束に関しては、ネット上で事実と異なる情報が散見されます。トラブルを未然に防ぐため、代表的な3つの誤解を正しておきます。
誤解1:ATMで一度に100万円下ろせば帯付きで出てくる?
【真相】完全な誤りです。
一般的な銀行ATMの内部メカニズムは、紙幣を1枚ずつ分離して搬送・計数・払出する構造になっています。帯を巻いたまま機械に装填されているわけではないため、ATMから帯封付きの束が出てくることは物理的に不可能です。帯封が必要な場合は、必ず営業時間内の窓口を利用する必要があります。
誤解2:新紙幣(渋沢栄一)はホログラムのせいで旧紙幣より分厚い?
【真相】厚みへの実質的な影響はありません。
新紙幣には最先端の3Dストライプホログラムが搭載されていますが、ホログラム部分の厚みはミクロン単位(1ミリの数千分の一)で調整されています。100枚束ねた状態でも全体の厚さは約10mmであり、旧紙幣と実質的な差異は生じません。
誤解3:窓口での高額出金はすべて税務署へ即時通報される?
【真相】100万円の通常出金だけで即座に個別通報されるわけではありません。
犯罪収益移転防止法に基づき、200万円を超える大口現金取引や、口座名義人の取引履歴から著しく逸脱した「疑わしい取引」は金融庁・当局へ報告される義務がありますが、正当な理由による預金者本人の100万円出金が自動的に税務調査へ直結するわけではありません。