気象庁が発表する記録的短時間大雨情報 発表基準は、単に「雨が激しく降っている」という主観的なものではありません。その地域において過去30年間に観測された雨量データをもとに、「数年に一度しか発生しないような猛烈な短時間の大雨」が観測、またはレーダー解析(解析雨量)された場合に限定して発表されます。
具体的な記録的短時間大雨情報 1時間雨量目安は、地域によって異なりますがおおむね1時間あたり約100mm〜120mmです。ただし、普段から雨が少ない北海道や東北地方の一部、あるいは山間部などでは、1時間に80mm〜90mm程度で発表基準を満たす地域もあります。これは、地域ごとの地盤の強さ、排水インフラの能力、過去の土砂災害発生履歴などを総合的に勘案して基準値が個別設計されているためです。
1時間雨量100mmという数値は、文字通り「バケツをひっくり返したような雨」を遥かに超え、滝の中にいるような状態です。視界は数十メートル先すら白く遮られ、車のワイパーを最速で動かしても前方が見えず、傘やレインコートは何の役にも立ちません。アスファルトの道路は数分で川と化し、マンホールから水が噴き出す危険な極限状態を意味しています。