「菊池風磨の父親は有名人なのか?」という長年の疑問に対する答えは、紛れもなく「YES」です。父親の菊池常利氏は、音楽業界で確固たる足跡を残してきたプロのクリエイターです。
福島県東白川郡矢祭町出身の菊池常利氏は、1989年にフォークデュオ「グループアンドアイ」を結成し、1990年代初頭に横浜音楽祭で賞を獲得するなど早くから頭角を現しました。その後、ソロ活動や楽曲提供へと活動の幅を広げます。氏のキャリアを象徴する最大の金字塔が、1999年11月3日にリリースされた嵐のデビューシングル『A・RA・SHI』の作詞です。
作詞クレジットに記された「J&T」という謎めいた名義は、「Johnny's & TWUNE」の頭文字を取ったもの。当時、事務所の創業者から依頼を受けた常利氏が、これから新時代へ漕ぎ出していく少年たちの熱量をリアルな言葉で落とし込みました。サビの印象的なフレーズや世代を超えて歌い継がれるライミングは、常利氏の卓越したポップセンスから生まれたものです。
当時まだ幼少期だった菊池風磨は、父が作ったその曲を聴いて育ち、後に自らも同じステージに立つ運命を辿ることになります。音楽が日常に溶け込んだ家庭環境が、風磨の天性のリズム感やラップスキルの土台を形作ったのは疑いようのない事実です。