桐麺を語る上で絶対に外せないのが、器の中に艶やかな平打ち自家製麺と濃厚な生卵のみを落とし込んだ至高のシンプリシティ、「桐玉(きりぎょく)」の存在です。具材で誤魔化すことが一切許されないこの構成は、麺自体の圧倒的な旨味、小麦の芳醇な香り、そして舌触りの滑らかさに絶対的な自信がなければ成立しません。
底に仕込まれた特製出汁タレと絡め、下から一気に天地返しをして啜り込むと、瑞々しい麺肌が喉を駆け抜け、噛み締めるごとに小麦本来の甘みが押し寄せます。桐玉十三総本店では、麺1.5玉への増量無料サービスも継続されており、炭水化物の快感を余すところなく堪能できます。サイドメニューとして絶大な支持を集める角切りチャーシューたっぷりの「桐丼」を合わせるのが常連の鉄板スタイルです。
現在でも桐麺の待ち時間と混雑度は大阪屈指のレベルを維持しています。開店30分前の段階で既に15人前後の列が形成されることは珍しくなく、週末ともなれば炎天下や真冬でも1時間以上の待機列が延びます。少しでも待ち時間を緩和したい場合は、平日の14時前など昼の営業終了間際を狙うか、天候の崩れた日を選ぶのが賢明な立ち回りです。また、店頭での冷凍麺やタレの持ち帰りメニューも展開されており、自宅でこの味を再現したい層から重宝されています。