刑事責任を巡る裁判では、田口氏の行為が電子計算機使用詐欺罪に該当するかどうかが激しく争われました。弁護側は「誤送金された口座からの出金行為は正当な銀行システムの利用であり、虚偽の情報を与えたわけではない」と無罪を主張。しかし、裁判所は「誤って振り込まれた金銭であることを知りながら告知せずに出金・振込を指示した行為は、銀行の電子計算機に対する不正指令に当たる」と認定しました。一審の山口地裁、二審の広島高裁ともに懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を下し、最高裁への上告棄却を経て判決は確定しています。
逮捕後の保釈局面で世間を騒然とさせたのが、大物YouTuberヒカル氏と弁護士の電撃的な介入でした。ヒカル氏が保釈保証金250万円を立て替え、拘置所から出所する田口氏を自身のYouTubeチャンネルで独占取材。この動画は瞬く間に数百万回再生を記録し、ネット上で賛否両論の大激論を巻き起こしました。
その後、田口翔氏はヒカル氏が手掛ける飲食関連事業「究極のブロッコリーと鶏胸肉」の配送・店舗スタッフとして雇用され、社会復帰への第一歩を踏み出しました。自著『空っぽ』の出版やメディア出演を経て、2026年現在も地道な労働を継続しており、事件当時の借金や立て替えられた保釈金の返済を完了させながら、実務の現場で社会人としての生活を送っています。