6年生の水泳指導において、単に泳力を伸ばすこと以上に重要視されているのが「着衣泳(水難事故防止教育)」です。万が一、海や川に衣服を着たまま転落した際、泳いで助かろうとするのではなく、浮力を確保して救助を待つ技術を学びます。
「着衣泳の授業内容」の核心は、一般社団法人水難学会などが提唱する「浮いて待つ(UITEMATE)」の実践です。衣服や靴の浮力を活かし、背浮き(ラッコ浮き)の姿勢をキープする訓練を行います。空のペットボトルやランドセル、ビニール袋を抱えて浮力を保つ実践練習は、子どもの生命を直結で守る教育として全校規模で必須化されています。
また、現場の安全管理においては、以下の2点が徹底されています。
- バディシステムの形骸化防止:2人1組で互いの健康状態と存在を確認するバディコール時、形式的な点呼ではなく、相手の顔色や唇の色の変化まで確認する習慣づけ。
- 監視体制の二重化:指導を行う教員とは別に、入水せずプールサイドから全体を見張る専任の監視役を配置し、吸水口や排水溝のボルト固定状態を毎時間点検する体制の確立。