2019年11月3日、デビュー20周年の記念日に嵐が敢行した発表は、日本の音楽産業に地殻変動をもたらしました。全シングル64曲のデジタル配信開始を皮切りに、2020年2月にはオリジナルアルバム全16タイトルの全世界一斉ストリーミング解禁が実施されたのです。 当時、大手事務所所属アーティストのデジタルシフトは極めて慎重に進められていました。その分厚い扉をこじ開けた背景には、松本潤をはじめとするメンバーたちの「世界中のファンに、いつでも自分たちの音楽を届けたい」「活動休止までの限られた時間で、嵐のエンターテインメントをボーダーレスに拡散したい」という強い信念と直談判があったと、当時の各種メディア取材で証言されています。
嵐アルバム全曲配信状況まとめ:どこまで聴けて、何が聴けないのか?
現在、Apple MusicやSpotifyをはじめとする主要プラットフォームにおける嵐アルバム全曲配信状況まとめは以下の通り整理できます。
- 配信中:1st『ARASHI No.1〜嵐は嵐を呼ぶ〜』から17th『This is 嵐』までのオリジナルアルバム全曲、およびベストアルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019 (Special Edition)』。
- 未配信(ストリーミング不可):シングル通常盤のみに収録されていた「膨大なカップリング名曲(B面曲)」の大半、アルバム通常盤のみに収録されたボーナストラック、そしてCDの最後にひっそりと収録されていた伝説の「シークレットトーク(隠し音声)」。
つまり、サブスクリプションサービスを契約していれば代表曲やスタジオアルバムの表通りは完璧に網羅できるものの、熱心なリスナーが愛してやまない裏名曲やメンバーの肉声トークを楽しむには、依然としてフィジカルのCDを購入またはレンタルする以外に選択肢がありません。